garden 里山の四季
当社農場を中心に里山の織りなす風景を綴ってまいります
 オープンガーデンを控えて2015年 今年も当社農場にて年に2日のオープンガーデンが開催されます
草花や樹木も首をながーくして待っている様子です |  鎌倉山雲海茂木町の鎌倉山にて撮影
中国の山奥深くを感じさせる様な風景に
時間が経つのを忘れる |
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 曼珠沙華里山の暮らしの一大イベントと言ったら、お正月、お盆、春秋のお彼岸、そしてお祭り
古来日本人はそうした自然と習俗が一体になった中で何千年も暮らしてきました
戦後急速に共同体が崩壊していく中で、様々な行事や里山の景観に懐かしさを感じるのは
そうしたDNAが残っているからかもしれません
それはそうと春の花の代表が桜だとしたら、秋の花の代表がこの曼珠沙華と言ったら言い過ぎでしょうか
その妖艶なほどの美しさは一度見たら忘れることができないほど印象的です
曼珠沙華は里山の暮らしの中ではありふれた景色でしたが
墓地に咲く花や有毒性がある事からあまり好まれる花ではありませんでした
そして村の崩壊とともに、その存在も風前の灯となってしまいました
しかしスローライフや里山の暮らしに再度目が向けられる中
地域の人々の努力によって多くの場所で復活の兆しを見せています
今回は農場を飛び出し、旧粟野町にて撮影してきました |  妖怪「百目」思わずそう見えてしまったが実はハスのタネ
部分を切り取るとこうも不思議な風景に出会えるとは |
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 ハス「ハスは泥より出でて泥に染まらず」
常に清らかで神秘的な花だ |  カマキリ水辺のアジサイからひょこっと顔をのぞかせた
悪人顔という人もいれば
つぶらな瞳がかわいいという人もいる |
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 バッタバッタ目にはイナゴも含め実に様々な種類がある
それを言い訳にするわけではないがこのバッタが何バッタかは私にはわからなかった
かつての昆虫少年による推察求む |  チョウトンボ蝶のようにヒラヒラ飛ぶところから名づけられた
青く金属質に輝くその姿は日本一美しいトンボとも言われている
平地や丘陵地の沼地に生息しているが開発進む昨今は準絶滅危惧種にあげられている |
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 シオカラトンボおなじみのトンボ
日本をはじめ極東に広く分布
おもに水面上を低く飛行する |  ショウジョウトンボ「猩々」の名の通り体全体が真っ赤
オスは縄張りを作り20m四方を元気に飛び回る
休憩する場所は決まっていてその場所で待ち撮影した |
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 ローブリッターシュラブローズとして扱われているハイブリットマクランタ系のバラ
窓まわり・アーチ・フェンス、さらには石柱やレイズベッドまで様々なものへ枝垂れさせても良い
花弁がハート形で花持ちも良く長く楽しめる上
中小輪なので他のバラやクレマチスとも合わせやすいお勧めの品種だ |  春本番里山の樹木が一番輝く季節になった
葉の色の重なり、光に透かして見える葉脈、林辺に咲く花々、小鳥のさえずりや昆虫たちの羽の音
この時期にしか味わえない里山のご褒美だ |
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 ロングボーダー木々の緑に合わせ林床やその周囲に広がる傾斜地にも宿根草が一斉に開花した
冬から春先までロゼット状でクリスマスローズよりも小さかったのに
今では大きいものは背丈ほどに |  アークトチスグランディスマーガレットやディモルフォセカも素敵だがアークトチスグランディスはとても気品のある品種
白に少しだけ紫がかった花はスラリと伸びたステムに支えられて風に舞う |
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 ピオニー宿根草の主役はデルフィニウムとピオニー
二つともバラや樹木と相性が良い
デルフィニウムは夏越しが苦手で三分の一程度しか残らないがピオニーは陽当たりさえ十分なら大株に育つ |  スプリングヴィーナスクリスマスローズは冬の貴婦人とも呼ばれるが庭植えでは早春の花
八重や半八重はもちろんながらここ最近、色もクリアなものが増えてきた |
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 早春の庭新緑はまだまだ先だが木の芽は徐々に膨らんできている
スプリングエフェメラル類に次いでクリスマスローズが一斉に開花した小径は
歩いていて何とも楽しい気分にさせる |  雪の日今年はよく雪が降る
まだ布団に入っていたいのを振り切って雪の農場へ
ふとカメラを構えると培養土に刺したピッチフォークが撮ってくれと主張している
何気ない雪の風景だが何ともお気に入りだ
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 キャットミントシソ科ネぺタ属‘シックスヒルズジャイアント’
開花時期には庭の小道をラベンダーブルーに染める
一番花はバラの咲く時期に合わせたように咲き誇る |  輝く季節イネ科ホルディウム属‘ジュバタム’
朝と夕方の斜光に透かして見るとわずかにピンクがかった穂がキラキラと輝く
この瞬間を見るためにだけに庭に出る事もあるほど |
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 シンボルツリーカツラ科カツラ属‘カツラ’落葉高木で最終樹高は30mにもなる
ハート形の可愛い葉と端正な樹形は四季をとおして美しい |  ナチュラルガーデン初夏の庭、北関東で一番輝く季節は五月の下旬
新緑の雑木の下でバラや宿根草が一斉に開花する
一年の努力が報われる至福の時間 |
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 イネ科スティパ属‘エンジェルヘアー’中央で輝いている植物は‘エンジェルヘアー’
一度植えるとこぼれ種で自然に増えていく
成長はゆっくりめで大株になるのは二年位かかるが
若葉が風にゆれる姿はとっても優雅 |  樹木と月空が一番きれいなのは朝と夕方だと思う
本当はヤマガタブルーに染まる夜明けの写真を撮りたかったのだが
技術不足ですっかり青空になっている
左側の樹木はマメ科ロビニア属‘ゴールデンフリージア’
右側の植物はモクレン科ユリノキ属‘オーレオマギナータ’
花の形から tulip trees とも呼ばれる |
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